夢旅
そしてそのルクの頭をなでる手………


ルクは意識を失ったまま

夢を見ていた。


-

温かい所にいて、

近くには家族がいる。


そして、

ルクは母親の膝に頭をのせて

ルクの母親は、

優しくルクの頭をなでていた。


「お母さん………」


ルクは一筋の涙を流した。


そして、

涙とともに

夢は流れていき、

消えてしまった……。


「どこにいるの……?
ねぇ!!みんなどこにいるの……?」


ルクは周りを見回した。


すると遠くに、

家族みんながいた。


ルクは笑顔になって


「そこにいたの~?
今行くから!!」


そう言って、

みんなの方に駆け寄ろうとした。



その時!


「だめだ!来るな!!
お前はまだ来ちゃいけない!!」


ルクの兄が叫んだ。


ルクは涙目になって

弱々しい声で言った。


「どうして……?
ねぇ……どうして……?」



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