夢旅
でも俺は気づいた……


ユイの笑顔が

少し暗かったことに……。


本当に気のせいかもしれない……

そんなくらいに少しだけ、

暗さが感じた。


ユイの退院の許可が

もらえたので、

俺たちは町に行って

これからの旅の準備をすることにした。



「もう、
ものすごい量買うなよ~?」


俺がそう言うと


「ユイすげえもんな!!」


コウがそう言って、

ユイの頭をなでた。



ユイは顔を赤らめて、


「あれは冗談です!」


そう言った。


「冗談で所持金全額使うかよ………」


俺のつぶやきに

ユイは反論できずに、

顔を赤らめていた。



そんなユイを見て、

コウが笑うと、

ユイも笑っていた。


さっきのは

気のせいか………



俺はユイの心を

気付いてやることができなかった。



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