夢旅

「ここに昔一度だけ
来たことがあるんです。
仲良かった５人で……」


ユイの言葉は、

そこで止まった。


「その５人って…？」


「今はもうみんな
バラバラになっちゃって…
ずっと会ってないんです……。」


「そっか………
会えるといいな！！」


ユイが俺の方に、

真剣な眼差しを向けた。


「私、ノイさんに
話しておきたいことがあるんです。
魔法の秘密を………」


「魔法の……秘密………？」


「魔法は使えば使うほど
死が近くなってしまんうんです。」


その言葉を聞いて、

ルクが言っていたことが

真実だということを確信してしまい、

胸が苦しくなった。


「そして………
自分があとどれだけ魔法を使ってしまえば
死んでしまうのかもはっきりとわかるんです。
あとどれだけしか生きれないのかも………」


その言葉を聞いて、

俺は心臓を貫かれた気分になった。


それって………


ユイは全部………


全部分かってて、

魔法使ってたのか………？


あとどれだけしか、

使えないかはっきりとわかる魔法を………


「あと……どれくらい………」


俺はそこから続きが

言えなかった………。