夢旅
俺たちが

ぶらぶらと歩き

駅の前を通り過ぎた時、

コウとルクに出会った。



コウとルクは

腕を組み、

完全にカップルそのものだった。


「お前らー!!
いつの間に~!!!」


カルがコウ達を指さして、

叫んだ。


「実は俺たち……」


「そこから先は言うなー!!
コウにルク!
ノイにユイ!
これで俺一人になっちまったじゃねえか~!!」


カルは泣きマネをしながら、

そんなことを呟いていた。


「なっ……
俺とユイは別に!!」


俺は、

とっさにそんなことを言っていた。



ユイの顔が

少し悲しくなったのがわかったが、

俺たちはまだ

お互いの気持ちも伝えあっていない……。


だから、

付き合ってるとはまだ言えない………。



いつか……


いつか気持ちを伝えあったとき、

俺たちの気持ちが一つになればいいな………。


俺はそんなふうに考えていた。



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