夢旅
「どっどうしたの?」



「ノイ、
まださっきまでのこと怖がってんの!?
さっきから落ち着きないし!!」



「ちげぇよ!
別に全然怖くなんかなかったし!」


確かに俺が落ち着きがないのは…


いや…

俺の胸が落ち着かないのは…


さっきまでのことが

怖かったからなんかじゃない…



むしろ、

さっきまでのことなどすっかり忘れていた。



なぜだろう…



さっきからずっと心が落ち着かない…



ずっとドキドキしてて、

苦しい……



俺はひとまず深呼吸をして、

心を落ち着かせた。



緊張とは無縁の俺が、

変な日だ…

今日は…



今日は早起きもできたし、

やっぱり変な日だ…


今日は…



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