夢旅
俺たちの

話がオルアにも届いた。


オルア国王から

俺たちに手紙が届いた。




俺たちの各地での話を聞き、

俺たちを認めてくれるということだ。


そして、

ユイが生きていてくれて

本当にうれしかった。


手紙にはそう書かれていた。



ユイにたくさんのこと

を見せて、

たくさんのことを

経験させてあげるという

俺の夢も達成できた。


俺たちは、

そろそろユイを

オルア国王……


いや、

ユイの父親に見せてあげようと

オルアに向かうことにした。




「俺たちの旅も、
もう少しでおしまいだな……」


オルアに向かう途中、

カルが小さくそう言った。


「あぁ……」


俺は列車に揺られ、

今までのことを思いだしていた。



< 163 / 215 >

この作品をシェア

pagetop