夢旅
俺が一人で星空を見ていると、

後ろから人影が近づいてきた。


俺は振り返り、

その人の名前を呼んだ。


「ユイ………」


そう俺が呼ぶと、

ユイはにっこり笑って


「ノイさんも眠れないの……?」


そう言ってきた。


「うん……」


俺たちは二人並んで、

木の下に座り

星空を眺めていた。



「もうすぐ俺たちの旅も終わって、
みんな家に戻って
バラバラになっちゃうね。」


俺がそう言うと、

ユイは少し悲しい顔をしたけど、

俺に微笑みかけてくれた。


「そうだね……
でも私すっごく楽しかったよ!」


「俺も!」


「本当に楽しかったなあ~。
あんなことも、
こんなこともあって。」


「そんなこともあったね。」


俺たちは

思い出を話し合って

盛りあがった。



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