夢旅
「もっと旅したかったなぁ。
楽しいことは、
あっという間に
過ぎてっちゃうんだね………」


ユイは

少し悲しい顔をして、

俺にそう言った。


「また旅がしたかったら、
いつだってすればいいさ。」


「ありがとう」


ユイがほほ笑んだ。


「俺でよければ
いつでも一緒に行くからさ、
どっか行く時は
誘ってくれよな?」


「うん!!」


俺たちは、

また星空を見上げた。




しばらくして

ユイが急に俺に話しかけてきた。


「私ね……
ノイさんに伝えて
おきたいことがあるの。」


暗くてわかりずらかったけど、

ユイの顔は赤くなっていた。


「何?」


俺はわからないふりをしたけど、

本当は

ユイが何を言おうとしているのか

分かっていた。



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