夢旅
「えっと…どうしたの?」



俺はもう一度、

聞き返した。



「どうして…
どうして私を助けてくれたんですか?」



うっ!!



人を間違えました…


なんて言えねえ…



「俺も気になってた!
ノイ!なんでなんで?」



「男の人たちに絡まれてて、
嫌そうだったから…それに……」



「それに…?」



「君が泣いているように思えたから…」



「!!」



「君の涙を見たら、
足が勝手に動いてた…」


最初はカルと間違えたからだけど……


だけど……


だけど、

この気持ちはウソじゃない!!


「……」

銀髪の少女は黙り込んだ……

「そういえば名前聞いてなかったね…」


「…イ……ユイ……。
私の名前……ユイっていいます!」


銀髪の少女の目に、

涙が見えた気がした……



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