夢旅
「ユイさん…か……
素敵な名前だね」



俺がそう言うとユイは、

顔を赤らめて

うつむいてしまった……。



「俺はノイ。
普通に呼び捨てでノイって呼んでくれていいよ?」



俺がそう自己紹介すると、

なぜかユイは驚いたような顔をして

俺を見つめた……。


でも驚いた表情を見せたのは、

一瞬だけで

すぐにさっきと同じ表情に戻って、

小さくうなずいた。


「俺はカル!!
カル様って呼んでよ!!」


カルが元気よく

ユイに自己紹介をした。



「何がカル様だよ!!」


俺はカルに向かって言った。

ユイがそんな俺たちを見て

クスクスと笑っていた。


ユイの笑顔を見たら、

ユイに釘付けになってしまった。


そして、

何故か俺はこう言った……。


「ユイさんがピンチの時は、
いつでも俺が駆けつけますよ。
そして、ユイさんが助けを求めたときは、
絶対助けますよ。」



「ノイかっこいい!!」


カルが冷やかしてきた。





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