夢旅
だいぶ話して、

時間もだいぶ経った。


「ユイ?」


「ん?」


「そろそろパーティーも始まるし、
お城の方に行こうか?」


「うん!
じゃぁちょっと待って。」


ユイが目を閉じ、

魔法を解いた。


「さすがに、
浴衣でパーティーは浮いてるでしょ?」


「じゃぁ行こうか?」


俺はユイの手を握り、

歩き出した。


「ユイの父さんが、
ユイを見たら
どんな反応するかな?」


「どうなんだろ~?」


「感動して
泣いちゃったりとか!?」


「あり得る!
涙もろいしね……」


「え!?マジ!?
めちゃくちゃ固い人だと思ってた。」


「家の中だと、
全然違うんだよ!
これ秘密ね?」


そんなことを話していたら、

城の門に着いた。


城の門のところに

カルたちが立っていた。



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