夢旅
すると、

ユイの前に置かれた飲み物の色が

瞬く間に変わっていった。



「こんなのしかできないですけど…」



「すごっ!!」



カルは大喜びではしゃいでいた。



「こんなのはどうですか?」



今度はコップの中の飲み物を浮かせて、

空中に球体を作り見せた。



ユイとカルはあっという間に仲良くなり、

さっきから二人で話し合って、

笑い合っている。




ユイがカルと話して、

楽しそうな笑っている表情を見ると、


さっきとは違う感覚がした…



苦しい…



だけど…



だけど……




さっきとなんか違う……



全然嬉しくない……



そんな笑顔をカルに向けないで…



その笑顔を俺に向けてよ……


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