夢旅
この店に入ってから

もう1時間ぐらいが経とうとしている。



まだ、カルとユイは話している。



俺はそんな二人を

ただ見つめていた…



時々、

ユイが俺の方を向くが

俺はそのたびに

目をそらしてしまった……



嬉しいのに……



すごく嬉しいのに……



なんで……?



なんで…



なんで目をそらしちゃうのかな…?



なんで素直になれないのかな……?



そんな時カルが席を立った。


「俺ちょっと外行ってくる。」


俺とユイは二人きりになった。



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