夢旅
俺はベッドに倒れこむと

枕に顔をうずめた……



なんで……


なんで……


なんでこんなに苦しいんだ……?



俺は枕に顔をうずめたまま

たくさん泣いた……



「ノイ~!
ノイいるか~?」



家の前でカルが呼んでいた声で
目が覚めた。

いつの間にか寝てしまったみたいだ……


俺は階段を下りて
玄関へ向かうと
玄関の扉を開いてカルを招き入れた。



「ノイどうした?
今日のお前なんか変だぞ?」



「…………」


俺はカルを置いて
勝手に帰ってきてしまったのに



カルは……



そんな俺を心配してくれてたんだ……




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