夢旅

俺はまた前を向いて、

全力で走った。



ユイを助けなきゃ！！



カル………


絶対戻ってこいよ……


俺とユイは、

城から出ていくと

祭り一色になっている街を駆け抜けた……。



絶対に逃げ切るんだ……




そして、

街を通り過ぎ



山の方へ走って行った……。



まだ追ってくる……




俺は山を駆け上がって、

遠く遠くへ逃げていく。



ここまで逃げても、

まだ追い続けてくる……。



暗い山のなかをいたるところで、

ライトが光っている……。



俺たちを探しているんだ……


カルは大丈夫だろうか……


さっきからそれが気になっていた


でも、

そんなことを考えている余裕はなかった……


人数が多すぎる……


俺は本当に逃げ切れるのか……？