夢旅
涙が空に登っていく………



ユイは

俺が涙を流していることに気付いた………



ユイは、

俺を安心させるかのように、

俺を強く抱きしめた………



ユイ…………



こんな時まで………



こんな………



こんな俺なんかの心配をして………



本当は……



ユイが一番怖いのに………


俺がユイを

安心させてあげなきゃいけないのに…………


なのに………


俺なんかの心配をして………



ユイ………


世界で一番大切な………



世界で一番愛しい君を………



守ってやれなかった……………




俺は

ユイを強く抱きしめ返すことしかできなかった………


ごめんな………



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