夢旅
ごめんな………


俺が……

俺が、もっと強ければ………



俺に、もっと力があれば………


ユイを守ってあげられたかもしれないのに…………



ユイを幸せにしてあげられたかもしれないのに…………



俺が

ユイを連れださなければ

ユイは死なずにすんだのに………



「ユイ………
ごめんな………
俺が……俺が………
もっと強ければ………
守ってやれたかもしれないのに……
俺弱すぎた……
約束したのに……なのに……
ユイを守ってやれなかった………」



俺は泣きながらユイに謝った。



「ノイさん……
ありがとう。
私のために必死になってくれて……
私を信じてくれて…
今度は私がノイさんを助けてみせるから。」


ユイの言葉の意味は

よくわからなかったけど

俺はユイに応えるように

強く抱きしめた……。


今の俺にはこんなことしかできなかったから………。



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