夢旅
「はい!残念!」



急に聞こえたその声に


即座に体が反応しなかった。



さっきの金髪の男たちの一人が

先回りをしていたのである。



気付いた時には、

俺は大きく殴り飛ばされていた。



俺は地面に倒れ込んだ。



その時やっと、

いいアイデアが浮かんできた。




俺は、

相手に見えない様に

細心の注意をはらいながら、

少量の砂を拳の中に隠し込んだ。



立ち上がると同時に腕を振りかざした。



相手は俺の腕を軽々と避けたが、


俺の手から放たれた砂が顔にかかり

一瞬驚き、


動きが止まった。



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