安心するのは君の手~男友達と~【TABOO】
碁盤と問題集を交互に見ている薫。その隣で秋奈は本を読む。その何でもないその空気、空間が好き。

読み終わった本を返して、新たに借りる本を持って再び薫の隣に。
そして、机の下にある薫の手を握る。そうすると秋奈の心は安心する。薫も吹っ切ることもしない、握り返すこともしない。ただじっと、薫の手を感じている。

それは悪いことなのでしょうか

「そろそろ閉めるよ。借りたい物あるなら持って来て」

秋奈が手続きをしている中、薫は片付けている。
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