続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
『未唯』というキーワードに俺はピクッと足を止める。





もしかして

こいつが未唯をイジメてる?






俺は静かに振り返ると、女を見る。





「おい」


「え?」




それまで控えめに微笑んでいた女の顔がビクッと怯える。





「お前未唯になんかしただろ」


「え??」





――バンッ!


俺は道脇の塀に女を寄せると壁に手をつく。





「女だからって俺は容赦しねぇよ」


「ッ…」


「痛い目みてみるか?」





顔を近付け俺がすごむと女はポロポロ泣き出す。




「そんな…私なにもしてないです…」



「下手なウソついてんじゃねぇ」



「本当です…私しらない…」






さらに両手で顔を覆い震える。





この女……




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