続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
楽しそうに笑うレナちゃんに、あたしは体が震える。





「レナちゃん……あなたは一体なにものなの?」





震えるあたしの声に、レナちゃんは冷たい笑顔で答える。





「あたし?あたしはここにいるレオの双子の妹」


「レナちゃんと……その赤髪の男が双子?」


「そう。あたし、レオの為ならなんだって出来るの」





そう言うとレナちゃんは赤髪の男に体を寄せる。


よく見ると、レナちゃんの制服の胸元には、赤髪の男の首にかけられた十字のネックレスとお揃いの、小さな十字のネックレスが揺れていた。





「あたしの兄、葛西レオは白龍連合の総長なのよ」


「白龍連合の……総長?あなたが!?」





赤髪の男はあたしの質問に、ふんと鼻で小さく笑う。




「お前、伊勢谷の女のクセに鈍いんだな。そうだ。俺が白龍連合の総長、葛西レオ。だから伊勢谷陣をさっさと呼んで欲しいわけ」




そういうと、葛西レオはあたしに向かって一歩足を踏み出した。





「じゃねーとお前の指を一本ずつ折ってくぜ?」


「ッ!」





ヤンキーに両腕をつかまれたままで、あたしは身を固くする。


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