続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
震えるあたしの前に立った陣は

左腕であたしの体をグッと引き寄せその手で
ぎゅっと抱きしめてくれる。





「痛くて怖い思いさせて悪かった」


「じ……陣……」




せっかく治りかけていた右側は動かないのか
だらんとさせたまま…


自分の方がボロボロなのに……。


陣の腕の中でぎゅっと抱きしめられて、
あたしは涙があふれる。







「もう大丈夫だから。お前は心配すんな」


「陣……陣ッ……!!」







あたしは陣にしがみつくようにして泣いた。



一方、互角ににらみ合っていたゴリさんと葛西レオは


いつの間にか周りのヤンキーもそこに加わり
ゴリさんが追い詰められる形になっていた。



ジリジリと後ずさりして
あたし達の方へ近づいてくるゴリさん。


それに合わせて陣はあたしを抱きしめる腕を離すと、ゴリさんとふたりであたしを守るように背中あわせになった。








「もう大丈夫だから心配すんな?なにが大丈夫なんだ?お前たちの絶望的な状況に変わりはねーだろ?周りを見てみろよ!ははははは!」






葛西レオは周りのヤンキーたちも呼び寄せ
あたし達3人は、全方位を囲まれた。


ヤンキーの数は、50人はいる。

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