続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「くはは!女を守りながら、どうやってこの人数相手に二人で戦うつもりだ?」
あざ笑う葛西レオに、ゴリさんはふんと鼻を鳴らす。
「別に俺と伊勢谷がいりゃあ50人くらいなんとかなるよなぁ?長年の敵のおめぇとタッグを組むのは癪に障るがなぁ」
背中を向けたままゴリさんはボリボリと頭をかく。
「いいか?伊勢谷も勘違いすんなよぉ?一緒に戦うのは今だけで、俺とおめぇは明日からは敵だ!」
「…………」
「伊勢谷!おめぇは俺が倒すからな!」
だけど、喋り続けるゴリさんに陣は何も答えない。
「おい、おめぇ聞いてんのか?なんか喋れや。いつもの偉そうな口はどこいったよ?」
陣……?どうしたの?
なんでなにも言わないのかな?
いつもなら、ゴリさんが何も言えなくなるまでボロボロに言い負かすのに。
黙り続ける陣にあたしは思わず陣の背中に触れる。
その時、ようやく陣がボソっと声を出した。
「おい、クソゴリラ」
「あぁ?クソゴリラって誰のことだ?」
「黙れ、てめぇしかいねぇだろ。お前に頼みがあるからよく聞け」
頼み?
でも、あたしが陣を見上げても背中を向けているから陣の表情は見えなかった。
あざ笑う葛西レオに、ゴリさんはふんと鼻を鳴らす。
「別に俺と伊勢谷がいりゃあ50人くらいなんとかなるよなぁ?長年の敵のおめぇとタッグを組むのは癪に障るがなぁ」
背中を向けたままゴリさんはボリボリと頭をかく。
「いいか?伊勢谷も勘違いすんなよぉ?一緒に戦うのは今だけで、俺とおめぇは明日からは敵だ!」
「…………」
「伊勢谷!おめぇは俺が倒すからな!」
だけど、喋り続けるゴリさんに陣は何も答えない。
「おい、おめぇ聞いてんのか?なんか喋れや。いつもの偉そうな口はどこいったよ?」
陣……?どうしたの?
なんでなにも言わないのかな?
いつもなら、ゴリさんが何も言えなくなるまでボロボロに言い負かすのに。
黙り続ける陣にあたしは思わず陣の背中に触れる。
その時、ようやく陣がボソっと声を出した。
「おい、クソゴリラ」
「あぁ?クソゴリラって誰のことだ?」
「黙れ、てめぇしかいねぇだろ。お前に頼みがあるからよく聞け」
頼み?
でも、あたしが陣を見上げても背中を向けているから陣の表情は見えなかった。