続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
それから。。。
それから1週間後ーーーーー
「なんだかこの高校も雰囲気が変わったわね」
真澄ちゃんがお弁当を食べながらポツリと呟く。
そう。
あの大乱闘で、我が校のほとんどのヤンキー達は大ケガをして、頭や体に包帯をグルグル巻き、顔は腫れ上がり紫の痣ができている。
その姿で廊下や校庭をうろつくもんだから、校内はちょっとしたハロウィンパーティー的な感じになっている。
「ぷはは、確かに不気味だよね」
「そう言えばレナちゃんあれから不登校になっていたけど、また転校するみたいよ」
「あ、そうなんだ……」
レナちゃんのコトを聞くと、あたしはすごく複雑な気持ちになる。
真澄ちゃんにはあの事件のこと、すべて話した。
最初はびっくりしていたけど、真澄ちゃんはレナちゃんについては何となく、何か不自然に感じていたらしい。
「レナちゃんの天然って何か変だったもの。きっと伊勢谷先輩を誘惑するために未唯の真似をしてたのね」
あの後、タツからの情報で知った話。
レナちゃんと葛西レオは、親に捨てられホームレスで育った双子らしい。
子供の頃からたった二人だけで生きてきた。
きっとあたしなんかには想像もつかない過酷な人生で、イジメや差別も経験して……
何をしてでも全国のトップに立つことで、世間や周りを見返したかったのかもしれない。
だからって白龍連合のしたことは許せない。
でも……あの二人もある意味では被害者だったんだ。