続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「…………結局このオチか」
陣はうなだれるようのあたしの胸元に額をつけると、ボソッとつぶやく。
「じ、陣?タツを怒らないであげて?」
「怒る気力も失せる」
陣は無表情のままベッドから降りると、フラッと部屋から出る。
あたしも慌ててシャツのボタンをしめて陣のあとを追う。
「おい、俺はここだ」
「お兄ちゃん!!!」
陣が玄関の方へ向かうと、あたし達を探していた守くんはパッと笑顔になる。
玄関の外ではタツを先頭にヤンキー軍団が
石のように土下座している。
「悪かったな、お前をのけ者にして」
「本当だよ!ひどいよお兄ちゃん」
陣に抱きつく守くんの頭をポンとしながら、陣はタツ達の方を見る。
「お前らもごくろうだったな」
「すんません!陣さん俺…っ本当に役立たずですんません!この責任は自分の愛車を潰して詫びます!」
「いや…お前の愛車ごときでこのショックは癒せねーわ」
「!!!」
タツたちヤンキー軍団は真っ青になり
再び勢いよく地面に頭を打ちつけ土下座する。
ひ、ひええぇ…!!
みんなの頭が割れちゃう!
あたしは慌てて仲裁に入る。
「大丈夫大丈夫!!ほら、みんな顔上げよう?陣のショックはあたしが何とかするから…みんなで今から陣の退院お祝いパーティーしよ?」