心さん、そろそろ俺にしませんか?
いつか一緒に過ごしたいです。
「……寒」
授業の休み時間。窓を開けて空気の換気をしている生徒。窓から冷たい風が入り、身震いをする俺。
文化祭も終わり、部活や期末考査があるなど慌ただしい日々が過ぎ、気がつけばもう12月に入っていた。
街では、よくイルミネーションが見られるようになっている。そして、この季節となれば、この話題も湧くだろう。
「ク~リスマスが今年もや~ってくる~」
俺の隣でクリスマスソングを歌うイチ。手にはクリスマスのデートスポットに関する雑誌。
「……お前、彼女いたっけ?」
「いねぇよ?そんな寂しいこと聞くなよ!」
「じゃあ、なんでそれ見てんだよ」
「気分!突然彼女が出来ちゃった時のため~」
きっとそれはないだろうな。
「そうそう、優生!」
パンッと雑誌を閉じて俺を見るイチ。
「クリスマスの日は空けておけよ?」
「何。プレゼントくれんの?」
「ちげーよ。クリスマスパーティーしようぜ!」
は?