心さん、そろそろ俺にしませんか?



「あら、クリスマスパーティー?大歓迎よ!母ちゃん気合い入れてお料理するわ~♪」


数日後、母ちゃんに聞いてみると、満面の笑みでオッケーをいただいてしまった。本人はもう腕捲りまでして気合い十分だ。


「初めて見るわね!優生のお友達」


「あーイチもいるから」


「いっちゃんも来るのね!成長した姿が楽しみ~」


中学の時、よく部活帰りにうちに遊びに来ていたイチ。だから、母ちゃんとイチは仲良しなのだ。


「その日、親父は?」


「仕事を早く切り上げて帰ってくるって!うふふ、みんなの元気な顔を見たら出掛けてくるね♪」


嬉しそうに笑みを浮かべる母ちゃん。いつも慌ただしいし、たまには親父と出掛けたいよな。


「満結(マユ)もサークルやバイトがあって、年末に帰ってくるだろうし、その日は家のこと任せるわね?」


今更だが、俺には大学生の姉貴(満結)が1人いる。現在は一人暮らしをしていて家にはいない。大学生活をエンジョイしているようだ。



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