心さん、そろそろ俺にしませんか?



そして、キャプテンに聞いたところ、部活は1日練で7時までとのこと。


「こりゃ、パーティーは遅い時間だな?」


「別に構わねぇけど」


「じゃ~いっそ泊まろうかな~」


この、図々しい奴め。でも久しぶりだし、悪くもねぇな。


「着替え忘れんなよ」


「やった~。洋服だけ貸してくれよな?」


「え、嫌だし」


と、イチとそんな会話をしていると、


「おい、うるせーぞ」


背後から恐ろしい声がした。イチとおそるおそる振り返ると、


「お前ら、今何の時間か分かってんのか?」


声の主は、あの佐原先輩だった。一気に全身に冷や汗が流れる。や、やべぇ……超怖い。


「ぶ、部活です」


「だよな?だけど何、話なんかしてんだよ」


思いっきり、部活中ということを忘れてイチと話に入り込んでいた。そんな俺達を見る佐原先輩の目は……怖い。


「クリスマスが何だ?あ?」


「…………」


「浮かれてんな。部活しろ」



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