心さん、そろそろ俺にしませんか?



「え~、来週から期末テストがあるから、部活は休みだ!」


部活終了後、キャプテンから告げられた。大会が近くない限り、テスト一週間前は部活がないのだ。


「だ・が!帰れると思うなよ?部活はないが、勉強はあるんだ!だから、明日から一週間は勉強道具を持って2ー1のクラスに集合だ!」


やっぱり。中学のように早く帰宅、ではなかった。部活の時間帯ずっと勉強か。


帰れると思ってたのに~と、肩を落とす1年。それは考えが甘いだろ。


「あともう1つ!」


すると、キャプテンが続けて口を開いた。


「1つでも赤点を取った奴は、次の大会に出られない!さらに、監督とのマンツーマンの勉強が待っている!勉強内容は俺も知らない!」


大会にも出れず、監督とマンツーマンで何をするかわからない勉強?冗談じゃねぇ。


「前回のテストで、部活動生の結果がかな~り悪かったらしい!それで決まったらしい。みんな、赤点取るなよ!」


部員はため息を吐くような声で、返事をしたのだった。



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