心さん、そろそろ俺にしませんか?
「それでこそお前だ!じゃ、俺は昼飯食ってくる~」
風のようにみんなの元へ駆けていくイチ。その姿を見たまま、俺は立ち尽くしていた。
今の話を聞いて、心さんのこと……本気で好きになった。
まだ浅い気持ちじゃない?って思われても、俺はマジだと思える。
好きな人が別の男を追いかけている。それは決していい気持ちにはならない。でも、俺だって負けるわけにはいかない。
俺だって、心さんが好きだから。好きだから、追いかけたいんだ。
たとえ、心の中に西川先輩がいても、いつの日か俺に変えてみせる。
今は無理でも、未来はわからない。
「辛いけど……好きなもんは好きだからなぁ……」
心さんのことをもっと知りたい。
昨日みたいにまた話せるといいな。