心さん、そろそろ俺にしませんか?
少しだけムキになる心さん。
「相談解決です」
「?」
「心さんに思ってることを素直に伝えたら、意識するってことですよね?」
「んなことは一言も言ってない!それに、部活のこととか、さっき告白されたことについての相談だと思って、相談にのるって言ったんだっ」
やっぱり、そっちのこと考えてたんすね。
「あたし自身のことを聞かれても、分かるワケないだろ」
俯きながらそう言った心さん。やべ。俺、心さんを困らせたよな?
「キャプテンの任務は覚えてきたのか?」
「あ、はい。キャプテンが丁寧に教えてくださって」
ブチは案外いい奴だしな!と笑いながら言った心さん。そして、少し間を空けて言った。
「あたしが聞くべきことなのか分からないが、その……告白は、どうだったか?」
心さんがさっきの様子とは違い、真剣な眼差しで聞いてきた。
「心さんじゃないのが残念です。だけど、気持ちは嬉しいっす」
これは事実。あ、心さんが少し赤くなった。
「でも、その人……イチの好きな奴なんです」
やべ、忘れていた。イチのところへ行かなきゃいけないことを。