心さん、そろそろ俺にしませんか?
高校に入って最初はみんなぎこちなかったものの、2ヶ月も経てば肩を組み合えるほどの関係になっていた。
男って女みたいネチネチしていない。だから、誰とでも肩を組めるのかもしれねぇ。まぁ、あくまでも俺の憶測だけどな。
「おーっす」
「今日の1時間目さだちゃんだぞー。課題してきたか?」
「あ?課題?」
「おっ、優生その様子じゃ……」
「悪い、終わってんの」
いかにも、俺が課題をやってない仲間だと思い込んでいたイチのキラキラした目が消えた。へへっ、ザマーミロ。
「優生ぃ~」
「優生様様様~!」
イチを含め、周りにいた奴が拝むように俺の目を見てくる。
「昼飯、学食食いてーな」
「「もちろん奢りますとも、優生様!」」
なんだろう、この拝まれ具合。言っとくけど、解いたの勘だからな。