心さん、そろそろ俺にしませんか?
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「あっ!原田っ」
声が聞こえ、用具を片付ける手を止めて振り返ると、心さんが駆け足で俺の元に来た。
「お前、写真撮る約束してただろ?」
覚えててくれた。やべ、嬉しい。
「今撮るか?あっ、ヒロ子!写真撮るの頼んでいいか?」
その隙に、俺は身だしなみを整える。
「あたしのケータイで撮ってもらうから、またあとで写真送るな!」
「は、はいっ」
よし!あとで心さんと連絡が取れるきっかけが出来た。
「はい、撮るよー!ってハチマキ交換は?」
ちょっ、ヒロ子さん!そんな爆弾発言しないでください!
「あーごめんな、あたしのハチマキ汚れてっから、このまま自分の付けて撮ろうか?」
ハチマキを交換できないのは少し、いやかなり残念だけど、一緒に撮れるだけでもありがたい。そして、俺と心さんはハチマキをつけた。
「お!写真?俺も入れてー」
だが、西川先輩が来た。西川先輩が写ってる写真とかいらねぇし。しかも、他にも人集まってきたし。心さんのことだから、みんなで撮ろうってなるんだろうな。せっかくのツーショットが……。