心さん、そろそろ俺にしませんか?




「はい、出来たよ」


「原田、お前……手際いいな」


「あ、そこ麺出てっからちゃんと盛り付けて」


って、俺誰だよ!?何偉そうに指示してんだよ!?って、ちゃんと動いてくれてるし……。


「原田!次何かすることあるか?」


しまいに、指示待ちも来やがった。それでも苦笑いをしながら、クラスメイトに腰が低めな指示を出した。


「原田くん!素敵な才能を発揮してくれてありがとう~」


そして、客の入りが少なくなった頃、委員長が目を輝かせて俺の元に来た。


「てことで、午後も焼きそば頼んだよ♪」


「は?俺接客のはずじゃ……」


「担当変更!手際がいい人に料理やってもらった方がいいし、確か検便も済ませたよね?」


確かに、料理担当の人手が足りない時のために健康チェックとかで検便提出したんだよな。


「てことでよろしく!今から休憩入っていいよ~」


嵐のように去った委員長。


「あら~、大変そうね~優生ちゃん♪」


隣からイチの冷やかしの声。俺は持っていた紙皿で、イチの頭を一発お見舞いした。



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