心さん、そろそろ俺にしませんか?
「じゃあ、原田くんは一旦休憩していいよ!お腹空いたでしょ?」
「あ、心さんが焼きそば持ってきてくれて」
「うふふ、そうなの?」
マコさんはニヤリと笑う。
「……そこの階段で食ってきます」
俺はそそくさと不敵な笑み浮かべるこマコさんから離れ、階段へ向かった。
「ったく、あの先輩め」
なんて独り言を言いながら、焼きそばを頬張る。すると、階段に置いたケータイのバイブ音が鳴り、メール受信のテロップが表示された。俺は一旦焼きそばを置いて、ケータイを開いた。
「えっ!?」
─────【さっきはありがとう。照明係頑張れよ】
送り主は心さんだった。
マジかよ。心さんからメールが来た。それだけで嬉しいのに、何この嬉しい言葉。
「もう……マジで何なんだよ」
こんなことされると、好きになる。余計に心さんのことを考えてしまう。
心さんのことしか、考えらんなくなる。