心さん、そろそろ俺にしませんか?
「応援してるのにな~」
「そりゃどうも」
トイレに向かおうとしてもついてくるイチ。コイツ、金魚のフンかよ。さすがにウザい。
「はぁ……誕生日の話しただけ」
「誕生日?」
「そ。それで、日にちが一緒だっただけ」
「優生、サラッて言ってるけどね、顔……超緩んでますけど?」
「んなっ!」
慌てて両手で両頬をパチッと叩いた。
「……ってー」
「やべぇ、優生面白いっ!」
からかうかと思えば、今度はバカにして笑い出すイチ。
「うっせー。もう話さねー」
「いつでも悩みに惚気聞くよ♪」
「……人の話聞いてるか、コノヤロー」
「聞いてな~い」
俺って、どうしてこんな奴とつるんでいるんだろう。