心さん、そろそろ俺にしませんか?
そして、キャプテンから昼飯の指示があり、体育館の隣にある公園で昼飯を食うことになった。
「今日はおにぎり4つだぜ!」
「俺の弁当唐揚げづくしだ!」
部員達は声を上げて、母親の手作り弁当を頬張っている。
「優生はいつも通りか?」
「うん。そう言うお前もな」
俺は、弁当は自分で作る。たまに母ちゃんが作ってくれるけど、母ちゃんがいつも仕事が忙しいため、料理はほとんど俺の担当なんだ。
そして、イチはいつもコンビニ弁当。イチの母ちゃんも仕事が忙しいらしい。弁当作れよって言うけど、面倒くさいからの一言。
「だってよぉ、朝から弁当作るとか睡眠足りねぇし。寝れねぇじゃん」
「お前、授業中寝てんじゃんかよ」
「あれは別睡眠時間なの~。なぁ優生~俺にも弁当作ってくれよ~」
「却下」
そして泣き真似をするイチを無視して、黙々と飯を食い始めた俺。