心さん、そろそろ俺にしませんか?



ずいっとキャプテンに詰め寄った。


「あ、あぁ、そうだけど」


心さんが来てたなんてもっと早く知らせて欲しかったのに。頑張れなんて嬉しすぎる……って待てよ?


心さんは、なんでココにいるんだ?


「西川に弁当を届けに来たとかなんとか。そしたら体育館に剣道部がいるって聞いたらしく、俺に声かけてきたんだと」


西川先輩に弁当?なんだ、その嫁みたいな行動。


「……心さんって、西川先輩の弁当作るんっすか?」


作ってたらもう……彼女みたいなもんだろ。


「アイツが作れるわけねぇよ!吉野が作ったものは食えねえって」


「料理ダメなんすか?」


「超ダメ!前食ったことあるけど……即、腹壊した!」


心さんの手料理、どれだけ驚異的なんだろう。ていうか、キャプテン心さんの手料理食ったんすか。


「お前も気をつけろよ~」


そう言ったキャプテンだけど、俺は逆に心さんの手料理食いたいんすけどね。



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