プレゼント







クラブに入ると、踊り出す、那久太。



雛菊や新堂は、那久太と踊っていた。



「ゆーきとっ。」



後ろからヒョコッと現れた。



「踊らないの?…あと、柴季姉には、行かない事言ったよ!」



「ありがとう。踊らないよ、僕は。」



「そろそろ、俺って言えば?」



にこにこした顔で聞いて来る。



「駄目。雫のま…」



バチンッ。良い音が響く。



「何でも雫、雫って…」



涙で目が潤んでいた。


「雫姉は、望んで無い!!いつも、いつも言ってた…」



僕は、雫と永橋が重なって見えた。



違うのに。雫じゃないのに…



抱き締めたい。



そう、思ったんだ…




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