プレゼント
「そっかぁ…」
寂しい微笑みを見せると、
「じゃあ、雪斗…は駄目かな…」
と聞いてきた。
「良いよ。」
僕は、小さく微笑んだ。
「はーい、終わりっ!」
その声と同時に、チャイムが鳴り響く。
『雪!ほら、終わったよ!!』
幻聴なんて、簡単に見れる。
雫なんて、すぐ見える…――。
「雪斗…。」
今、声をかけて来たのは、【森羅 那久太】。僕の親友。
「大丈夫か…?」
心配、かけてばっかだな。
僕…最低だよな……?
「サンキュ。でも、大丈夫だから、な?」
那久太は、心配そうな顔で、席に座った。