咲く*ラプンツェル
「心は危ないから離れててね」
「え、どこに…」
「部屋の隅に!」
「………」
純ちゃんのキレイな笑顔に逆らえずに腰を上げて部屋の隅っこに移動した。
ほ、本当に戦うのかな。
「わたしどうしたらいい? よく分かんないけど、わたしのために戦わないでーって言った方がいい?」
「…っ早まらないで心!」
「キャラを確かに持て心」
ペタリと冷たい煉瓦の壁に背中をくっつけて、ふたりを見やった。
「どうしたの、攻撃しないの?」
「や、さすがの純乃でも攻撃は」
しぶしぶ腰を上げた透真は、どうやら戦おうとする純ちゃんを止めたいらしい。
うんうん、純ちゃん女の子だもん。
戦いはよくない!
……って、思ったのに。
「問答無用! じゃああたしから行くわよ! 出でよ武器!!」