咲く*ラプンツェル




笑顔でこっちに手を振る、見覚えのある女の子。語尾にハートマークがつくしゃべり方も、聞き覚えがある。




「じゅ…純ちゃん!?」


「いえーす、心! はぁつかれた」




そう言ってわたしの親友である純乃(ジュンノ)ちゃんは、よっ!と床に降り立つ。
こんなところに純ちゃんが…!
普通の親友だったはずなのに、ここにも純ちゃんは登場してくれるらしい。



立った純ちゃんを見てみると、黒いマントを着ていて、フードを頭に被ってる。

あれ…その格好、もしかして…!




「純ちゃん魔女っ子ー!? かわいー!」

「そうよ魔女! 心の可愛さには負けるけど」




目をキラキラ輝かせながら飛びついたわたしを、純ちゃんは受けとめながらヨシヨシと撫でた。





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