空色の季節
ギターと僕
ザーッ

気がつけば、どしゃ降りの雨だった。
それでも、僕は歌いたかった。

―『木曜夜8時に駅前で』、それが僕の決まり事。ここはいろいろな思い出がある。

「こんばんは、佐久間浩輔です。」

そう言って、ギターを奏で始めた。人なんて集まるわけがない。
中古で買ったギター。コイツが俺の相方だ。2年前、楽器屋のおじさんに選んでもらってからずっと使っている。
< 1 / 24 >

この作品をシェア

pagetop