空色の季節
電話を切ったら、彼に話した。

「ごめんなさい、帰らなきゃ行けないんです…」

もっと話したかった、いろんな事…
彼はそっか、と笑顔で言った。
しょうがない、って思ったと同時に口から言葉が飛びだした。

「あのっ、次っていつありますか?」

ああ、困らせてしまったと思った。が、

「…じゃあ、木曜夜8時に駅前で」

彼の居場所はここ。また彼に会えるのは1週間後だった。
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