なんで俺じゃあかんねん
1週間後に、真田くんからLIANが来た。
『インターハイ本選、見に来てほしい。』
場所は近所の高校。徒歩で行ける距離。
ちょうどその日は予定もない。
あの日から、何も音沙汰なかった真田くんからのLIAN。
きっと、一歩踏み出そうとしてる。
私も踏み出さないと。
彼の思いに応えたい。
友達として、しっかり応援したい。
OKの返事を出して、ごろんとベッドに寝転がる。
スマホをベッドの上に放り投げて
家族も誰もいない家の中
静かなこの空間で、一人目を閉じた。
軽く深呼吸とかしてみる。