なんで俺じゃあかんねん
「え!?坂井くん、28なん?」
話を聞いていたらしいリキトの後ろの九条 恵梨香がたずねてきた。
「うん。」
「うわ~~めっちゃ遠いわ!」
九条さんが残念そうに言う。
「そうなん?何番なん?」
「あたし、12!」
「は?おまえ、また俺の後ろやん!」
リキトが驚いたように九条さんの方を振り返る。
ホンマやな。リキトは6やもんな。
「おまえら、変な縁でもあるんちゃうん?」
と斉藤がちゃかす。
「ええ~!?縁やったら、坂井くんとあってほしかったわ。」
え・・・?
九条さんがにこにこ俺を見て笑っている。
なんて反応したらいいかわからず、愛想笑い。
「悪かったな~。ハルじゃなくて!」
「まあ、いいや!坂井くん、どうせ神坂くんとこ来たりするやろ?」
リキトを軽くあしらって、また俺に視線を向ける。
「う~ん。まあ、そういうこともあるやろうな。」
「やろ!?なら、それでいい!!」
それだけ言うと、後ろの友達とかとしゃべりはじめた。
なんやあれ・・・。
「やっぱ、ハルはモテんな~。」
「いや、あれはそういうんちゃうやろ?」
なんていうか、ノリ?
「でも、あんなこと言われてみたいわ。」
そういうもんかな~・・・・