隣の部屋の年上狼
由加が目をキラキラさせてあたしに言ってきた。
あたしは一応、
「わかった」
と答えた。
放課後、スーパーで買い物をして、アパートに帰った。
「ただいま…」
エコバッグから買ったものを取りだし、冷蔵庫に並べた。
「あれ…中、冷たくない…」
プラグ…抜けてる?
あれ、抜けてない…。
まさか、停電!?
家中の電気のスイッチを押しても、何一つ電源が入らなかった。
嘘!?
まだ明るいからなんとかなるけど、暗くなったらどうしよう!
しかも買ったものも…
外に出てみると、信号機とかは普通に点灯していた。
まさか…あたしの部屋だけ?