隣の部屋の年上狼
story2
「おいし〜!!…あ」
「素直に言えよ。どんだけ俺、警戒されてるわけ?」
「おいしいです。
でも、なんか…言ったら負け、みたいな」
「意味分かんないんだけど。最近の女子高生についてけねー」
「オジサンですもんねぇ、もう」
プププ、といじわるく笑うと。
「ガキのくせに、調子に乗るな」
と髪をグチャグチャにされた。
「あわよくば見えるぞ?幼稚園児に」
「見えないから!
ってか、からかいすぎだし」
「お前、面白いからな」
にっと笑った、この人の顔が。
不覚にも、とてもかっこよく見えた。
そんなこと、この人には絶対言わないけど。