ワンだふる·ワールド 6 ~ワンコの提案~《TABOO》
だが会議を繰返しても、良案は生まれない。
悩む私に
「じゃあ、こんなのどうだ?」
とハチの気軽な一言がヒントをくれた。
「それ、イケる!」と飛びつく私。
班の皆に提案すると、全員賛同。
技術的にもボルゾイの返答はOK!
「デキる女」アピールも成功し、ボルゾイの見る目が変わり出した。
順風満帆!邪魔は何もない。
だが、チーム全体のプレゼンで発表すると、奇抜すぎると難色を示すブルとパグ。
ムカつく。
たかが女の提案とせせら笑っている。
「君も賛成したのか?」
とボルゾイに睨みを効かすブル。
すると…
「いえ、私は反対でしたが多数決で…」
というまさかの裏切り…
――嘘?
と呆れた瞬間、コーギーが立ち上がった。
「これをたたき台に再考願えませんか?」
懸命に食い下がるコーギー。
――いつの間に…
後輩の殻を破った彼は、勇敢で頼もしい私のパートナー!
――ごめん、ハチ
――これから徹夜になる日が増えると思う
END