贖銅(ぞくどう)の刑
-ん?あいつじゃね?

あの制服…

もっと車寄せろ…-



「…あの~少し道を…」

「えっ?」

「ま、間違いねえ!名札に『城戸』って書いてる!

のんきに学校通ってやがるたあ、大した神経してるよホント!

オラ!車に乗れや!」

「えっ?き、キャーッ!むぐっ、ふぐっ!」




「ヒヒヒヒ!オラオラ!あんまり火遊び過ぎると、お仕置きされちゃうよ?こんな風に!」

「痛い、苦しいよ!

やっ、止めてーっ!」

「なあ、車ん中じゃあ、ヤリにくくねーか?

ん?麻紀さんから着信?




ああ、はい、今言いつけ通りに、城戸祐子の奴にお仕置き…


えっ?まっ、マジっすか!?

う、うそ!?」





「…ちゃ、着信!?

また、麻紀さんからの脅迫電話?

いや、違う。良かった。茜からだ。




もしもし?電話くれてたんだよね、ごめんね…って、


あんた、誰よ!?」

「麻紀さんの下僕っつったら、解るぅ~っ?

…ったくよお~紛らわしいんだよ、お前ら。

名字同じだからコイツの事、お前だと思って、間違えてさらってヤッちまったじゃねーかよ!ば~か!」

「やったって…


ま、まさかあんた達!茜を私だと思って?」
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